スタートアップ情報

Lyft、UberのIPOを前にして思うこと

LyftのIPO(Initial Public Offering、新規株式公開)が近づいている。 企業価値の見積もりはUS$23 Billion、日本円でざっくり2.3兆円。 ライドシェア(Ride-hailing)の代名詞とも言えるUberも4月にはIPOすると言われており、企業価値はなんとUS$120 Billio…

会計のない、新時代の小売店へ挑む企業たち

欲しい商品を選んだら、会計なしで退出するだけという画期的な仕組みを導入したAmazon Goだが、同様に会計なしシステムに名乗りをあげるスタートアップもすでに複数誕生している。 しかも2019年には日本でも仙台で試験運用が始まる計画もある。 AIpoly (2015…

Amazon Go:カメラと秤

在サンフランシスコ日本総領事館に向かって歩いていると、ふいに "amazon go"の文字が目に入った。いつかCMをみて感銘を受けた実物が目の前に。ということでアプリをダウンロードして入店してみた。 youtu.be 体験: 動画の通り、入店し、商品を手に取って、…

Firefly: 走れ広告塔。ライドシェアから広がるサービス

UberやLyftなど街中を走り回るライドシェアの屋根に目をつけた企業がいる。 自動車の屋根の上にデジタルサイネージを搭載し、位置に応じた広告表示を可能にするというのだ。2018年に$21.5Mを調達したFireflyだ。 (Image credit: Firefly) 企業名:Firefly 設…

電動スクーター:供給先確保の問題

電動スクーターを日本のニュースでも見かけるようになったようなので、 本投稿では下記のようなシンプルな疑問に頭を巡らせてみたい; 電動スクーターシェアに求めるものは何か? さて、サンノゼでは道端で電動スクーターを見かけても驚かなくなって久しい。…

Beddr: 眠りを可視化=個人カスタマイズの拡大

近年、個人が自分の生活をデータ化する流れができている。 Apple WatchやFitbitなどでその日1日の活動量が数値となって現れ、変化のモニタリングが容易になっている。 個人ごとの活動量や活動場所、趣味嗜好が別ればその個人にあったフィードバックが可能に…

Cargo:車中で買い物。移動体験の変化が始まった

自動車などでの移動中に小腹が減った時、降りたらコンビニに寄ろう、などと考えることはないだろうか。帰る時間に合わせてUber eatsなど食事の配達を頼むのもありかもしれない。 車中で到着までに時間がある時、何か腹の足しになるようなスナックを買えたら…

RidePal, Leap Transit: 通勤バス革命に散ったライバル達

Uberに対してLyftがあるように、通勤バスのライドシェアでイノベーションを起こそうとしたのもChariotだけではない。 設立の若い順に並べると下記の通り; RidePal (2011年設立、本社サンフランシスコ ⇨ 2015年廃業) Via (2012年設立、本社NY) Leap Tran…

Chariot: カスタム路線で通勤バスに革命を起こす

UberやLyftのようなライドシェアが脚光を浴びて久しいが、自家用車を利用してタクシーにイノベーションを起こすだけがライドシェアではない。 通勤バスを複数の利用者の希望によってルートを調整する、通勤バスのシェアに挑戦しているスタートアップがいた。…

Blendid: ロボットが調理すると何が嬉しいのか

日本ではハウステンボスの「変なレストラン」でロボットが調理を担当している。 渋谷でも「変なカフェ」としてロボットアームを使ってコーヒを淹れるカフェがある。 (変なカフェのロボットは2018年に破産したRethink Robotics社だがメンテナンスは大丈夫何…

Owl Cameras: 4Gで繋がるドライブレコーダー

あおり運転事件がきっかけで日本でもドライブレコーダーに関心が集まったようである。下図はGoogle トレンドで「ドライブレコーダー」のキーワードを検索した結果。事件直後の2017年10月には鋭いピークがあり、以降は落ち着いたものの以前よりも関心がやや高…

Fensens: 後付け簡単、駐車安心センサー

駐車は得意ですか? 近頃運転している車にはバックモニターがついているので駐車が非常に楽である。どのくらいの距離を検知しているのかわからないが、側面近傍に障害物があればビープ音で警告も発してくれる。そのうち「下手くそ!ちょっと変われ!」と言っ…

LUXE: アプリで呼ぶだけ代理駐車

イノベーションと聞くと世界の人々の生活がガラリと変わってしまうような印象を受けるけれど、実際は自分の生活に根ざした課題に端を発しているんだな、と再認識した。 サンフランシスコの大きな悩みのタネの一つは、駐車場を見つけること、である。市外から…

American Ostrich Farms: 持続可能な肉食への挑戦

スタートアップのピッチイベントの中で、おもしろい!と素直に思った企業をメモがてら。 持続可能な肉食のためにダチョウ(Ostrich)を育てるという企業。 企業名: American Ostrich Farms 本社:アイダホ 設立者:Alexander McCoy 設立:2013年 資金調達:…

Ridecell : Maas Platformer

完全自動運転、ライドシェア、カーシェアなど自動車を中心として移動手段の未来についてワクワクするようなニュースには枚挙にいとまがない。個人で出来る事には限りがあるが、新たな移動、来るべきモビリティ世界に関する技術、サービス企業を備忘録的にゆ…

カーシェアリング:Getaround

ソフトバンクがリードしたSeries Dラウンドで3億ドルの資金調達に成功したカーシェアリングの企業「Getaround」について調べてみました。 Getaround: 設立:2009年 本社:サンフランシスコ 調達計:US$403M 業態:個人間のカーシェアリング Getaroundの特…

乗り捨て放題の電動スクータービジネス

サンノゼの街を歩いていると、あちこちで電動スクーターで疾走する人や、電動スクータが道端に乗り捨ててあるのを目にする。 マイクロモビリティ / Micromobilityと呼ばれる新興市場についてまとめてみました。 (San Jose Down Townにて筆者撮影 2018.6) ◇…