【映画評】砂の城(2点)
*ネタバレ含みます
2017年のイギリス映画「砂の城」
原題も "Sand Castle" とそのまま。
私の評価は:☆☆ (5点満点)
2点でした。
あらすじ;
戦火に揺れるイラクの紛争地域。ある村の給水系統の復旧を命じられた兵士たちは、村人と己の未来を守るため、命を掛けた危険な任務に挑んでいく。
(Netflix公式サイトから抜粋)
2点とした理由は単純に、特にこの映画を観る必然性を感じなかったから。過去に多くの戦争映画が作られてきた中で、なぜまた戦争映画をつくるのか?というのがよくわからなかったです。
脚本を担当したクリス・ロスナー氏は退役軍人であり、自身の実体験が反映されているとのこと。戦争体験を通じて英雄が生まれるような映画的神話ではなく、体験に基づいたリアルを描きたかったんだろうなぁとは思います。
トランスフォーマーで戦いを通じて少年が戦士になる、みたいなチープなことは実際にはないんだよと。
(ここからネタバレ含みます。未鑑賞の方はご注意ください。)
- タイトルがよく中身を表現している。築いても築いても脆くも崩れてしまう砂の城。紛争地域での徒労感が表現されている
- 入隊理由は学費を稼ぐためという主人公、実際の軍も国のためだとか大義のためというよりもこのような入隊理由の人もいるだろう。これもまた従軍経験のある脚本家ならではのリアリティなのだろう
- フィアンセが本国で待っている先輩=死亡フラグ、と安直に思ってすいません。
- ヒャッハー、スリルが足んないぜぇキャラ=死亡フラグ、は正解
- 自分たちが破壊した水源の修理をする徒労感。水を配っているのに同族ごと撃ち殺してしまう現地人(シーア派、スンニ派で異なるので同族ではないか。。)
Beautiful goddamn day
(素晴らしい日だ)
- 主人公や、偉い方々が噛みしめるようにいう言葉
- 生き残ったから、その瞬間を美しいと感じるのかな?と思いましたが、そこまで感情移入できていないので、は?何が?となってしまいました。