Fensens: 後付け簡単、駐車安心センサー
駐車は得意ですか?
近頃運転している車にはバックモニターがついているので駐車が非常に楽である。どのくらいの距離を検知しているのかわからないが、側面近傍に障害物があればビープ音で警告も発してくれる。そのうち「下手くそ!ちょっと変われ!」と言って運転も変わってくれるといいのだが。
斯様な駐車補助機能を後付けできるハードウェアに取り組んでいるスタートアップがいる。Fensensだ。
企業名: Fensens
本社:サンフランシスコ
設立者:Andy Karuza, Dan Luong
設立:2015年
資金調達:$4.3 M (シード)
同社が販売しているのは自動車のナンバープレートを取り付けるフレームにセンサーを組み込んだもの。(下記写真参照)
五分で取り付けできて、スマートフォンとBluetoothでペアリングするだけで後方距離センサー機能を車に追加できる。
バッテリーは単三電池2本使って5ヶ月。価格は定価199ドル。
コンセプトは下記動画をご覧いただければすぐにわかるかと思います。
ハードウェアを3年で製品にまで作り上げて販売しているだけで個人的には脱帽であります。ファンダーはシリアルアントレプレナーのようですし、ノウハウがつまっているのでしょうか。
ただし個人的な見解として、私自身はFensensいらないなぁと思います。以前乗っていた車はいずれも後方センサ非搭載でしたが特に不便を感じませんでした。単三電池使って半年持たないとかかなり面倒だな、とも思います。
Bluetoothでずっとペアリングしていて、電源を外部から取れない場所で奮闘しているとはいえ、こういったデバイスでは電源問題はネックにになるな、と再認識。シガーソケットから取り回しするのも大変だろうし。
市場もどのくらい見込めるのかよくわからない。ある調査によると2015年時点で米国内の自動車保有年数は6年程度とのこと。これからの新車には後方センサなどは標準装備になっていくとはいえ、数年は市場があるのでしょうか。
同社に投資をしているCapital Factoryはテキサス州はオースティンのVC・アクセラレーター。Capital FactoryのサイトではFensens社はアクセラレータープログラムに入っていたことはわかるものの、Capital Factoryがダイムラー社と実施しているMobilityXというアクセラレーションプログラムかどうかは不明。
自動車への後付け機能で盛り上がっているのは社内外カメラ(Dashcamと呼ばれる)分野で、ハードウェア売りだけでなくてサービスまで設計した収入モデルをよく見かける今日この頃。
Hardware is Hardと言われるけれど、ハードウェア売りで生計が成り立つような新しい企業が今後出てくるのを密かに待ち望んでいる。
参考: