Cargo:車中で買い物。移動体験の変化が始まった

自動車などでの移動中に小腹が減った時、降りたらコンビニに寄ろう、などと考えることはないだろうか。帰る時間に合わせてUber eatsなど食事の配達を頼むのもありかもしれない。

車中で到着までに時間がある時、何か腹の足しになるようなスナックを買えたらどうだろうか?

Cargoはタクシーやライドシェアの車中でそんなちょっとした買い物を可能にするサービスを提供している。

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Cargo: In-car snack bar

企業名:Cargo

設立者:Jasper Wheeler, Jeff Cripe

本社:ニューヨーク

設立:2016年

資金調達:$29.4M (シリーズA)

 

同社Webサイトによると設立者のJeff Cripe氏は化粧品などのサンプルが届くサブスクリプションサービスの会社Birchboxの初期メンバーであるとのこと。

スポンサー企業の商品をバンドルして箱に詰めるという手法はCargoの着想に繋がったのではないかと考えたくなる。

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Birchbox

 

 

ライドシェアのドライバーはCargoが用意するスナックや、イヤフォンなどの小さな電子機器が詰まったBoxを車内に設置し、乗客の求めに応じて売るだけである。月に100−150ドルくらいの儲けにはなるという。

Uberは同社とExclusiveな契約を発表(2018年7月)したが、ライドシェアのライバルであるLyftなどにドライバーの流出を防ぐ思いがあるのだろう。

支払いはQRコードを利用するが、車内に入る前からUberのアプリを開いているだろうし、乗車後もスマートフォンをいじる人がほどんどであろうから、QRコード読み取りにアプリを立ち上げる手間も苦にならないはず。

 

個人的にはライドシェアが起こした「移動手段」の変化によって、「体験」もまた新たな可能性を見出されたのだと思っている。

私自身も渋滞の多いシリコンバレーで、ライドシェアによって移動する際にはスマートフォンで溜まったメールを集中して処理できるようになり仕事の効率が上がることを体験している。

(移動中だったのでメール読んでませんでした!という言い訳がしづらくなったが。。)

移動空間が「作業空間」になり、なんなら「カフェ空間」にまで変わる。

私は考え事をするときはついオフィスの椅子でぐるぐる回ったり、船を漕いだりするので、そんな椅子ができても面白い。

移動中にファッションチェックをして買い物のアドバイスをもらえたり、プレゼンの練習に付き合ってくれるなどのサービスもあるかもしれない。

何れにせよ単に移動することにとどまらず新たなアイデアがこれからも生まれ出てくると私は期待している。

 

 

 

参考:

drivecargo.com

www.uber.com

www.businessinsider.com

 

techcrunch.com

 

www.digitaltrends.com