サラリーマン対フリーランス? それは些細な問題だ

システムエンジニアとしてサラリーマンをされていた方がフリーランスとして独立されるまでの経緯が赤裸々に書かれたブログを拝読した。ずっとサラリーマンとして生きてきた私ですが、フリーランスっていいな、と心がざわついてしまった。

 

人生100年時代、とはいえ家系を振り返れば私はまぁ70歳まで生きれば御の字でしょう。すると2019年時点で36歳の私は人生を折り返したところ。せっかく心もざわついたところなので、これからのことも含めて働き方について考えてみた。

結論から言うと使い古された言葉だけれど、働き方を考えることは生き方を考えることだと行き着いた。そして人生は旅だなと強く感じたのでした。

 

  • 最終ゴールを定義しよう
  • 人生のステージで最善は変わると心得よ
  • 環境は常に変化すると心得よ

 

私のゴール、目指せ楽隠居

サラリーマンか?フリーランスか?最善のキャリアを求めて二極化した議論を見かけることもありますが、どちらが良いかの判断基準は何なのでしょう。結局のところ何をもって幸せとするか?に答えるのが先だと感じます。 

なぜなら自分が幸せだと感じる状態が描けるなら、到達に必要な手段も見えてくるからです。

では、私の幸せな状態ってなんだろうか。

 

街の外れに居を構え、奥さんと一緒に日がなのんびり楽隠居。

うまい肴とうまい酒で旬を愛でては季節の移ろいを楽しむ。

しかし、いちど事件が起きるとこれまでに培った知恵、人脈、そして剣の力で大事を丸く収める。

 

学生時代にはまっていた池波正太郎の時代小説「剣客商売」の主人公・秋山小兵衛の隠居生活が、いまの私にとっては理想のアガリ状態。

無類の剣の力はいうまでもなく、それ以上に多くの人に慕われ、若い息子や岡っ引きでは思いも寄らぬところから糸を手繰るように重要人物を動かしていく様は圧巻です。

私も年をとったら何かに急かされることなく生きながら、自分の経験値を社会に還元できている状態でありたいと思います。

 

楽隠居に必要なものは何か

とはいえ、いきなり明日から隠居生活に入ります!とできないのが現状の私。

いったい何があればこの隠居生活が実現できるのか?

  • 剣  : 個人として秀でた能力
  • 人脈 : 他人と協力してレバレッジ
  • 金  : 特定の団体、人に依存せず生きる免罪符

やはり何はなくとも個人として他人から価値を認めてもらうものがなくては、と思います。

技術の進歩はますます早く、製品寿命は短い。盤石と思われた大手企業の陥落がニュースを賑わし、他国から想像もしたことのないサービスが沸き起こる。この流れの中では新しい価値を生み出せるかどうかが重要ではないだろうか。イデアを形にする力、そんな剣をもちたいと思います。

 

いまの私は諸外国のスタートアップの方々が生み出すゼロ→1を大企業のロケットに乗せて1→10にする仕掛け作りの仕事をしています。あと3年はこの力を磨き、ビジネス立ち上げ実績を複数あげられれば強力な武器になると考えています。

とすると斯様な能力を磨く機会が与えられている今のサラリーマンという立場は、自分にとって最適だと思っております。所属している企業の看板のおかげで人脈作りもできますので一石二鳥です。

 

お金は、、お給金だけでは自由にはなれないので他の手段を考えなくてはいけません。会社員としての給料以外に収入を得る方法があれば解決できるはず。

  • 個人投資家として活動する
  • ブログ、Youtubeなどでのマネタイズを実践する
  • 個人の技能(英語?)などでのマネタイズを実践する
  • 起業する

金銭的な自由を得るためにも、上記含めいろんなことに挑戦しておくことも今のステージでは重要だと肝に命じています。

 

人生のステージ、私はいまココ

個人の能力以外に私が生きる上で今何より重要に感じているのは妻と息子(3)との時間です。

独身時代には思いも寄らなかったことですが、家族との時間より大事なものってなに?という気持ちがすごく強いです。従って働き方を考える上でも家族との時間をないがしろにするような職場では働く気はおきません。

 

今後息子が成長するに従って、また妻と二人の時間が増えていくでしょう。そうなったら仕事の比重を大きくしたいと思うかもしれませんし、妻と二人で旅に出たいと思うかもしれません。

これは人生のステージ、その時の状況によって最良だと感じる状態は変化することを表していると思うのです。

変わらないと信じていると変化に臆してしまいますが、変化するものと心得ることで準備ができます。周囲の情報へのアンテナを強く立てれば、早めに行動ができるというものです。

いまの息子の成長を最大限見守るステージは向こう5年は続く見込み。その次の親離れ子離れステージに向けて、これから思考を巡らせておこうと思います。

 

思い通りにならないこともある

自分の力で人生を完全にコントロールできれば最高です。

ただし自分の意志とは別のところで変化を余儀なくされることもあるでしょう。

私の場合では下記のようなことが考えられます;

  • 帰任命令、異動命令がくだる、くびになる
  • 会社がなくなる
  • 自分が事故に遭う、家族が病気になる
  • 地震などの災害に見舞われる

些細なものから重篤なものまで自分でコントロールの効かない変化は必ず起きます。(阪神淡路大震災、東北大震災、どちらも被災しました。)

そのような変化点が訪れた時のシミュレーションや準備は怠らないようにしたいと思います。

 

人生は旅

長々と書き連ねてきましたが人生は旅とはよく言ったものだとつくづく思います。 

 

目的地に向けて、その時々で最適と思われる手段を選ぶ。新幹線で行こうと思っていたら、停電で乗り換えを余儀なくされるかもしれない。その時はバスがいいのか、タクシーがいいのか、フェリーがいいのか、置かれた環境に応じて最善策を選び、再び目的地を目指す。なんなら最終目的地も変わるかもしれません。

そんな変化の連続を、旅の道中を楽しむことができたら幸せだと私は思います。

 

終わりに

高度経済成長期に描かれた「定年まで企業に勤め上げれば、退職金と年金で悠々自適」といった理想像が成り立たなくなりつつあるのが現代。

 

ふと足元を見ると、順風満帆に波をかき分けて走る豪華客船のはずが、長い年月の航海で塗装はところどころ剥がれ、一部はサビも浮いている。次の嵐に耐えられるのかと訝しむ横を新造船が鼻歌交じりに追い越していく有様。

このままで大丈夫か?」

 

引退後の豊かさはもちろん日々の豊かさにも不安を感じる中、隣の芝生は青く、新たな生き方に惹かれることは実に自然だと思う。乗っている船が沈むならサラリーマンとして生きるよりも自分で好きなように生きられるフリーランスがいいじゃないか、と。

 

現状に疑問を持った時はチャンスだと思います。目に飛び込む刺激的な言葉にただ従うのではなく、現状が見えた時こそ目的地を思い出し、あるいは描きなおして飛び移る先をしっかり見定める機会にすることが長い年月を生きていく上で重要ではなかろうかと思います。

 

以上、長文お付き合いいただきありがとうございました。

 

【参考】

下記、きっかけとなったブログです。ぜひご一読を。

game-of-life.net